鉄道世界旅行Extra−SHIP

MAHART
ドナウ川 ハイドロフォイル

当時、チェコやポーランドは既にビザ不要で入国できたが、
スロバキアだけは観光目的の短期でもビザが必要であった。
しかし船で入国する場合は現地の港でもビザがすぐとれるという情報があり、
行きは船で入国し、列車でオーストリアへ戻る計画にした。


ウィーン8:00発−ブラチスラバ9:20着

料金は240As(約2400円)乗船券は航空券の様に控えなど綴りになっていた。
乗船手続き時に本券の方は切り取られ、使い回しのプラスチック製搭乗カードが渡される。


平べったく細長い水中翼船。同時刻発でブタペスト行きも時刻表にあったので
この船がブラチスラバを経由してブタペストまで行くと思っていたが、
ブタペスト行きは別の船だった。


前方のサイドがヒレの様なところから乗船
操縦席は上に張り出した部分にある。


客室は3つの部屋に分けられている。


航空機の様な座席、ロシア製の旅客機は軍用にも使う為
背もたれが畳められる様に出来ていると聞いたことがあるので、
もしかしたらこの座席もと思いやってみたら
リクライニングシートの背もたれがが前方へ完全に倒れた。



横幅が一定している中央部は全て4+4列。


天井がドーム状になっている後方客室。
最後部もガラス張りになっている。


キャビンプラン、上の表示にはキリル文字が。


途中、前方に水門が立ちはだかる。
そして後ろの水門も閉まった。


水位がどんどん下がり、その後前方の水門が開いた。
パナマ運河の陸越えなどでこの様な設備があるのは知っていたが、
自然の河川にも存在するのは知らなかった。

下船後の入国審査でビザを持っていなかった乗客は
私だけで、暫く後ろのソファーで待たされた。
しかも係員は英語が解らない様で免税店の店員が通訳にかり出されてきた。
ビザ取得は問題ないようで書類記入と顔写真を渡して手続きが済んだが、
手数料が2000Sk(約7000円)、スロバキアの通貨は全く持っていないと言うと
オーストリアシリングで680As(6800円)、シリングもこれだけ持ってなかったので困ったが
USドルをプラスして450As+6$(約5300円)でOKしてくれた。
ドルの評価が高いのか、それとも計算を間違えただけだったのだろうか。



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